歯のコラム
2025年12月05日

ワイヤー矯正の費用相場はいくら?負担を軽減する方法も

こんにちは。由布市庄内町の歯医者「小野歯科医院」です。

ワイヤー矯正をした歯の模型

ワイヤー矯正は、さまざまな歯並びの問題に対応できる実績豊富な治療法です。「ワイヤー矯正にかかる費用はどのくらい?」「高額な費用に備えるために何かできることはある?」といった疑問をお持ちの方もいるでしょう。

この記事では、ワイヤー矯正の概要や費用相場、治療プロセスごとの費用などについて解説します。費用負担を軽減する具体的な方法もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

ワイヤー矯正とは

歯科医がワイヤー矯正について説明するイメージ

ワイヤー矯正とは、歯科矯正治療の一種です。金属やセラミックなどのブラケットを歯に接着し、そこにワイヤーを通して歯を少しずつ動かして、噛み合わせや歯並びを改善していく治療法です。

ワイヤー矯正の最大の特徴は、幅広い症例に対応できる点です。歯のねじれや重なり、すきっ歯、出っ歯、受け口などの複雑なケースでも、細かく力を加えて理想的な位置に整えていくことができます。

また、ワイヤー矯正は治療中の見た目が気になるという意見がある一方で、装置が固定式なため自己管理の必要がなく、治療の効果を得やすいというメリットもあります。

ワイヤー矯正の費用相場

ワイヤー矯正の費用を計算しているイメージ

ワイヤー矯正の費用は、選択する装置の種類や治療の難易度、クリニックの立地や方針などによって異なります。それぞれの相場について、以下で詳しく解説します。

表側矯正

表側矯正とは、歯の表側、つまり頬側にブラケットとワイヤーを取り付ける方法です。歴史も長く、多くの症例を治療しています。透明や白など、目立ちにくい色の装置を選択すれば、矯正治療をしていることをあまり気にせず日常生活を送れるでしょう。

表側矯正の費用の目安は、全体矯正で60〜80万円程度、前歯部分の歯並びを整える部分矯正で30〜50万円です。

裏側矯正

裏側矯正は、その名の通り歯の裏側、つまり舌側に装置を取り付ける矯正方法です。矯正装置が目立ちにくいため審美性が高く、接客業や営業職、学生などに人気です。

しかし、歯の裏側に装置を取り付けるため、痛みが出たり発音がしづらくなったりすることがあります。また、裏側矯正は歯科医師が装置の位置や角度を調整しにくいため、高度な技術が求められます。そのため、費用は高額になる傾向があります。

裏側矯正の費用の目安は、全体矯正で80〜120万円程度、部分矯正で60〜80万円です。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正とは、上の歯に裏側矯正、下の歯に表側矯正を施す治療方法のことです。上下ともに裏側矯正を施すに比べて費用を安く抑えながら、笑ったときの上の歯の装置が見えにくいようにできます。

費用の相場は、全体矯正で70〜90万円程度、部分矯正で40〜70万円程度が目安です。

ワイヤー矯正は保険適用の対象になる?

ワイヤー矯正は保険適用の対象になるのか説明するイメージ

通常、ワイヤー矯正に限らず、矯正治療は保険適用外の自由診療となります。ただし、厚生労働大臣が定める疾患に起因する歯列不正によって治療が必要になっており、厚生労働大臣が定める施設基準に適合する保険医療機関で治療を受ける場合は保険が適用される可能性があります。

例えば、唇顎口蓋裂や顎変形症、唇顎口蓋裂などが原因で起こっている咬合異常への矯正治療には、保険が適用されるかもしれません。多くの方が一般的な歯並びの改善を目的として治療を受けるため、保険適用外での自費治療となることがほとんどです。

ワイヤー矯正の治療プロセスごとにかかる費用

ワイヤー矯正の調整をしているイメージ

ここでは、ワイヤー矯正の治療プロセスに沿って、発生する費用について解説します。

カウンセリング・精密検査の費用

初めに行うのは、カウンセリングや精密検査です。カウンセリングでは、患者さまのお口の悩みや希望を確認し、治療の方向性や大まかな費用について説明されます。その後、レントゲン撮影や口腔内写真、歯型採取などの精密検査が行われます。

費用の目安は、カウンセリングが無料〜5,000円程度、精密検査が1万円〜5万円程度です。

矯正装置の費用

ワイヤー矯正の費用のなかで最も大きな比率を占めるのが、矯正装置そのものの費用です。装置の種類や患者さまの症例によって大きく変動します。

表側矯正で使用するメタルブラケットは最も安価であり、60〜90万円程度が相場となります。この金額には、初診時の相談料や精密検査料が含まれている場合もあります。裏側矯正(舌側矯正)やハーフリンガル矯正、セラミックブラケットなど、目立ちにくい装置を使用する方法を選択した場合は、100〜150万円以上になることも珍しくありません。

調整・通院にかかる費用

治療中は、1ヵ月〜2ヵ月に1回程度の頻度で通院が必要です。ワイヤーの交換や微調整を行ったり、治療の進行度を確認したりします。1回あたりの調整費用は、3,000〜5,000円前後です。

通院回数は患者さまの歯の状態によって異なりますが、全体矯正の場合、1年〜2年にわたって通院が必要になります。トータルで計算すると、調整費用だけで数万円かかることもあるでしょう。また、総額制を導入しているクリニックでは、調整費用などが装置の費用にまとめられているケースもあり、その場合は通院ごとの費用は発生しません。

保定装置・メンテナンスの費用

ワイヤー矯正で歯並びが整ったあとは、整えた歯並びを安定させるために保定装置(リテーナー)を装着します。保定装置にはいくつか種類があり、種類によって費用が異なることもありますが、一般的には3万〜6万円程度です。

また、歯並びを安定させるまでにはある程度の時間がかかります。保定期間中も定期的に通院する必要があり、メンテナンス費用として1回あたり3,000〜5,000円程度かかるのが一般的です。

発生する可能性がある追加費用

治療中、装置の調整や追加の処置が必要になる場合、さらに費用が発生することがあります。例えば、ワイヤーの変更やゴムの追加などは、基本料金に含まれていることが多いです。また、虫歯治療や歯のクリーニングなどを行う場合、別途料金がかかることがあります。

ワイヤー矯正の費用負担を抑える方法

ワイヤー矯正の費用負担を抑えるために医療費控除を利用するイメージ

ワイヤー矯正は長期間にわたり治療を進める必要があり、その分費用も高額になります。「経済的な負担を軽減する方法を知っておきたい」と考える方も多いのではないでしょうか。

ここでは、ワイヤー矯正の費用負担を抑えるための具体的な方法や工夫について紹介します。

医療費控除を活用する

矯正治療には健康保険が適用されないことが多いですが、一定の条件を満たせば医療費控除を受けられる可能性があります。医療費控除とは、1年間にかかった医療費が一定額を超えた場合に、確定申告を通じて所得税の一部が還付される制度です。

噛み合わせや発音、食事機能の改善など、機能的な問題を改善することを目的とした矯正治療であれば、医療費控除の対象となる場合があります。

分割払いやデンタルローンを利用する

分割払いやデンタルローンを利用することで、一度に大きな金額を支払う負担を軽減できます。多くの歯科医院が低金利の分割払いに対応しており、月々の返済額を抑えられるため、家計への影響を最小限に抑えながら治療を進められます。

ただし、手数料や金利は医院によって異なるため、事前に詳細を確認しておくことが大切です。

デンタルローンは、歯科治療専用のローンです。一般的なローンよりも低金利の場合が多いので、取り入れている歯科医院で治療を受ける場合は検討しても良いでしょう。

複数の歯科医院で見積もりを取る

矯正治療は自由診療であるため、同じ治療でも医院によって料金設定が異なります。複数の歯科医院でカウンセリングを受け、見積もりを比較することで、より納得感の高い選択ができるでしょう。

ただし、費用だけでなく、医院の評判や医師の技術、設備の充実度なども考慮することが大切です。

まとめ

ワイヤー矯正で美しい歯並びになった男性

ワイヤー矯正の費用は、治療方法や通院の回数、矯正装置の素材などによって大きく変動します。表側矯正では30〜80万円、裏側矯正では60〜120万円ほどが相場で、歯を動かしたあとの保定装置やメンテナンス、通院による追加費用も考慮する必要があります。

ワイヤー矯正を検討されている方は、由布市庄内町の歯医者「小野歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、30年以上の経験を持つ院長が一人ひとりに合わせた治療を提供しています。一般歯科から、マウスピース矯正やインプラントなどの治療も行っていますので、お口のお悩みはぜひご相談ください。

当院の診療ページはこちらネット予約も受け付けておりますので、ご活用ください。

小野歯科医院

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