歯のコラム
2025年09月19日

マウスピース矯正の矯正期間はどれくらい?治療が長引く理由やスムーズに進めるコツも解説

こんにちは。由布市庄内町の歯医者「小野歯科医院」です。

マウスピースのイメージ

マウスピース矯正は、透明で目立ちにくい装置を使って歯並びを整える治療法として人気を集めています。従来のワイヤー矯正に比べて見た目の負担が少なく、取り外しができる点も魅力です。

しかし、マウスピース矯正を検討する際に多くの方が気になるのが「どれくらいの期間で矯正が終わるのか」という点でしょう。治療期間が予想より長引くと、日常生活や費用面にも影響が出るため、事前に目安を知ることはとても重要です。

また、治療後には歯の後戻りを防ぐための保定期間も必要です。

今回は、マウスピース矯正にかかる治療期間の目安や、治療が長引く要因、スムーズに進めるためのポイントについて解説します。マウスピース矯正を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正の治療期間の目安

マウスピースとカレンダーのイメージ

マウスピース矯正にかかる治療期間は、歯並びの状態や治療範囲などによって大きく異なります。ここでは、部分矯正と全体矯正に分けて解説します。

部分矯正の治療期間

部分矯正は、前歯の軽度なガタつきや隙間を整えるなど、限られた範囲の歯並びを整える矯正方法です。

そのため、治療期間は短く、一般的には3か月から1年ほどで完了するケースが多く見られます。特に前歯の歯並びだけを整える場合や、矯正治療後の後戻りを修正する場合には、数か月で結果が得られることもあります。

ただし、歯を動かすスピードには限界があるため、早く終わるといっても必ず一定の期間は必要です。また、部分矯正では見た目の改善を優先することが多く、噛み合わせ全体の調整までは行わないケースもあります。

したがって、治療の目的を歯科医師としっかり確認し、希望に合った計画を立てることが大切です。

全体矯正の治療期間

全体矯正は、上下の歯並びや噛み合わせを含めてバランスよく整える矯正方法で、部分矯正に比べて治療期間が長くなる傾向があります。一般的には1年から3年ほどかかるケースが多く、歯並びの乱れが複雑な場合や、抜歯を伴う治療ではさらに時間を要することもあります。

マウスピース矯正では、装置を1日20〜22時間装着し、1〜2週間ごとに交換して段階的に歯を動かしていきます。

ただし、装置の装着時間が不足したり、紛失や破損が起こったりすると、治療の延長につながるリスクがあります。

全体矯正は時間をかける分、仕上がりの美しさや噛み合わせの安定性を高められるため、長期的に見て満足度の高い治療となるのが特徴です。

矯正治療後の保定期間

マウスピース矯正後にリテーナーをはめたイメージ

マウスピース矯正後には、歯並びを安定させるための保定期間が設けられています。

矯正によって動かした歯は、周囲の骨や歯ぐきの組織が安定するまでに時間がかかるため、そのままにしておくと後戻りを起こす可能性が高いのです。

保定期間は1年から3年程度とされ、症例によってはそれ以上かかる場合もあります。

保定期間中は、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着して過ごします。矯正終了直後はリテーナーの装着時間をしっかり守ることが重要で、時間が経過するにつれて徐々に装着時間を短縮していくのが一般的な流れです。

美しい歯並びを長く維持するためにも、保定期間をおろそかにせず継続して管理することが大切です。

マウスピース矯正の治療期間が長引く主な理由

破損したマウスピースのイメージ

マウスピース矯正では、いくつかの要因によって治療期間が長引くことがあります。その原因を、以下に詳しく解説します。

マウスピースの装着時間の不足

マウスピース矯正では、装置を1日20〜22時間装着しなければなりません。この時間を守らないと予定通りに歯を動かすことができず、結果的に治療期間が延びることがあるのです。

特に食事や歯磨きの際にマウスピースを外したあと、そのまま装着を忘れることが積み重なると、大きな遅れにつながる可能性があります。

マウスピースの紛失や破損

治療に使用する装置を紛失・破損した場合も治療期間が長引く可能性があります。

マウスピースは非常に薄く作られているため、強い力で噛んだり落としたりすると割れることがあります。また、食事や歯磨きの前にマウスピースを外し、専用のケースに入れて保管しておかないと紛失するケースもあるでしょう。

マウスピースを紛失・破損した場合には、再作製が必要になる可能性があります。再作製には時間がかかるため、結果として治療期間が長引くことがあるのです。

こうしたトラブルを防ぐには、保管方法や取り扱いに十分注意することが大切です。

歯の移動の個人差

歯の動くスピードには個人差があり、同じ治療計画でも想定より時間がかかる場合があります。特に歯根が長い人や骨が硬い人は動きが遅くなりやすいため、治療期間が延びる傾向にあります。

生活習慣や癖の影響

歯ぎしりや舌で歯を押す癖、頬杖をつく癖など、日常生活のなかで歯に負担をかける習慣は歯の移動を妨げる要因となります。これらの習慣や癖を改善し、歯科医師の指示に従うことが治療を効率的に進めるためには欠かせません。

リファインメントが必要になった

マウスピース矯正では、治療の途中で歯の動きが計画通りに進まないことがあります。その場合、治療計画を見直し、追加で新しいマウスピースを作製するリファインメントが必要になることがあります。

リファインメントは、治療の精度を高めるためには有効ですが、その分治療期間が延びてしまう要因となります。特に歯並びの改善をより正確に仕上げたい場合には避けられない工程でもあるため、あらかじめ想定しておくことが大切です。

マウスピース矯正をスムーズに進めるためのポイント

破損防止にマウスピースをケースに保管するイメージ

マウスピース矯正を計画通りに進めるためには、患者さん自身の工夫と日々の習慣が大きな役割を果たします。

マウスピースの装着時間を守る

マウスピース矯正を効率よく進めるために最も重要なのは、装置の装着時間を守ることです。外している時間が多いと歯の移動が遅れ、治療計画にズレが生じます。外食や旅行など日常生活のなかでも、可能な限り装着を意識することがスムーズな治療につながります。

お口の中とマウスピースを清潔に保つ

マウスピース矯正には、装置を外して歯磨きができるというメリットはありますが、矯正中は虫歯や歯周病のリスクが高まります。そのため、食後はしっかりと歯磨きをしてお口の中を清潔な状態に保つことが大切です。

また、食後、マウスピースを装着する前には、歯磨きだけでなく、マウスピース自体の洗浄も行いましょう。

お口の中とマウスピースを清潔な状態に保つことで、虫歯や歯周病のリスクを軽減でき、治療期間が延びるのを防ぐことができるでしょう。

マウスピースを外したらケースに保管する

上述のとおり、マウスピースを紛失・破損すると、治療期間が延びる可能性があります。紛失や破損を防ぐためには、マウスピースを外したら専用ケースで保管することが大切です。

悪習慣を改善する

歯ぎしりや頬杖をつく癖、舌で歯を押す癖などは、歯の移動を妨げる要因となります。これらの癖を意識して改善することで、計画どおりに歯が動き、矯正の効果を高めることができます。

歯科医師の指示どおりに通院する

マウスピース矯正中、歯科医師による定期的なチェックも欠かせません。通院を怠るとトラブルの発見や治療計画の修正が遅れ、結果的に治療期間が長引くことになります。計画どおりに治療を進めるためには、歯科医師に指示されたタイミングで通院することが大切なのです。

まとめ

マウスピース矯正をした綺麗な歯ならびで笑う女性

マウスピース矯正の治療期間は、部分矯正であれば3か月から1年程度、全体矯正では1年から3年ほどが目安とされています。さらに治療終了後には、歯並びを安定させるために1年から3年の保定期間が必要です。

治療が長引く要因としては、装着時間の不足やマウスピースの紛失・破損、歯の動きの個人差、リファインメントの必要性などが挙げられます。

計画どおりに治療を進めるためには、装置の装着時間を守ること、装置を丁寧に扱うこと、生活習慣を見直すことが大切です。また、定期的に歯科医院を受診することで、計画通りに治療を進めやすくなります。

マウスピース矯正は患者さん自身の協力によって効果が大きく左右される治療法です。正しい知識と意識を持って取り組むことで、理想の歯並びを効率よく手に入れることができるでしょう。

マウスピース矯正を検討されている方は、由布市庄内町の歯医者「小野歯科医院」にお気軽にご相談ください。当院は、30年以上の経験を持つ院長が一人ひとりに合わせた治療を提供しています。一般歯科からマウスピース矯正やインプラントなどの治療も行っていますのでお口のお悩みはぜひご相談ください。

当院の診療ページはこちらネット予約も受け付けておりますので、ご活用ください。

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