インプラント治療
再び自分の歯のように噛めるようになる

小野歯科医院の精密インプラント治療
- 何らかの理由でかけがえのない歯を失ってしまった。
- 硬いものが食べられない。
- 好きなものを我慢している。
- 口元が気になって人との会話や笑顔にためらいを感じる。
- うまく話せず、聞き返されることが増えた。
そのような歯を失ったことによるお悩みを持つ方に素晴らしい解決策があります。
インプラント治療は失われた歯の機能と見た目を、まるでご自身の歯が蘇ったかのように回復させ、再び「噛める喜び」と「自信に満ちた笑顔」を取り戻すための優れた選択肢です。
当院はこの由布市の地で開院して以来、長年にわたりインプラント治療に真摯に向き合い、多くの患者様の「もう一度、自分の歯で噛みたい」という切実な願いに応えてまいりました。
単に歯を補うだけでなく、患者様の人生そのものがより豊かに輝き出すためのお手伝いをしたい。
その想いを胸に私たちは、安全性と精密さを徹底的に追求した独自のインプラント治療に取り組んでいます。
小野歯科医院だからできること

安全性と精密さを追求する3つの柱
インプラント治療は外科手術を伴う、高度な技術とミリ単位の精度が求められる治療です。
だからこそ当院では、患者様に安心して治療を受けていただくために他の歯科医院にはない特別な取り組みを導入しています。
1. ガイデッドサージェリーによる「計画通り」を実現する精密手術
「インプラント手術は怖い」と感じる大きな理由の一つが、「見えない骨の中を手探りで治療する」というイメージではないでしょうか。
当院ではその不安を解消するため、「ガイデッドサージェリー」というコンピューター支援による極めて安全性の高い手術システムを導入しています。
フルデジタルインプラントシステムによる計画

まず歯科用CTでお口全体を三次元的に撮影し、顎の骨の形状、厚み、密度、そして、神経や血管の位置などを詳細に把握します。 従来のレントゲンでは見えなかった骨の内部構造まで、手に取るように分かります。
次にお口の中の型取りですが、当院では不快な思いをされることが多い粘土のような材料を使った従来の歯型取りは行いません。

代わりに「口腔内スキャナー」という小型のカメラでお口の中を撮影するだけで歯並びや歯ぐきの形状を、精密なデジタルデータとして瞬時にコンピューターに取り込みます。
そして、このCTによる骨の三次元データと口腔内スキャナーによる歯並びのデータを専用のソフトウェア上で重ね合わせます。 これによりコンピューター画面上に、患者様のお口の中の状態が極めてリアルに再現されるのです。
この精密なデジタルモデル上で、インプラントの種類、太さ、長さ、それを埋め込むべき最も安全で理想的な位置、角度、深さをミリ単位角度単位で徹底的にシミュレーションします。
この「フルデジタル」による、術前の精密な計画こそが、安全で確実な手術の礎となるのです。
オーダーメイドの「道しるべ」

そしてこの完璧なシミュレーションを実際の手術で確実に再現するための「手術用ガイド(サージカルテンプレート)」を、患者様一人ひとり専用に3Dプリンターで作製します。
このガイドには計画通りの位置にインプラントを入れるための穴が開いています。
最小限の負担で最大限の精度
実際の手術ではこのガイドをお口に装着し、穴に沿ってドリルを進めるだけで計画通りの位置に寸分の狂いなくインプラントを埋入できます。これによりフリーハンド手術で起こり得る僅かなズレや人的エラーのリスクを限りなくゼロに近づけます。
さらに多くの場合、歯ぐきを大きく切開する必要がなく小さな穴を開けるだけで手術が完了するため(フラップレス手術)、手術時間が短縮され、術後の痛みや腫れが非常に少なく患者様の身体的な負担を大幅に軽減できるのです。
2. 光機能化技術による「治癒力」の最大化

インプラントが長期的に安定して機能するためには、埋め込まれたインプラント体と顎の骨が速く、そして強固に結合すること(オッセオインテグレーション)が絶対条件です。
インプラントの材料であるチタンは優れた生体親和性を持っていますが、製造後の時間経過とともに表面に微細な不純物が付着し、骨との結合能力がわずかに低下していくことが分かっています。
「光機能化技術」とは手術の直前にインプラント体に特殊な紫外線を照射することで、この表面の不純物を除去しチタンが持つ骨と結合する能力を最大限に引き出す先進の技術です。
期待される効果
- 治癒期間の短縮
骨との結合が促進され、最終的な歯が入るまでの期間が短縮されます。 - 成功率を高める
より強固で確実な結合が得られるため、治療の成功率がさらに高まります。 - 適応症の拡大
骨密度が低いなど従来はやや難易度が高いとされた症例でも、より安全に治療を行える可能性が高まります。
この技術によりインプラント治療の質を、さらに一段階引き上げることが可能になりました。
※光機能化技術は薬機法上の承認を得ていない未承認医薬品等を用いた治療ですが、当院ではその有効性と安全性を十分に検証し、患者様の同意を得て実施しています。
3. 抜歯即時埋入による「治療期間」と「負担」の軽減

従来、抜歯が必要な歯があった場合まず抜歯を行い、傷が治るのを数ヶ月待ってから改めてインプラント手術を行うというのが一般的でした。
この方法では外科手術が最低でも2回必要となり、治療期間も長引いてしまいます。
当院ではお口の状態が許せば、「抜歯即時埋入」という方法を積極的に採用しています。
これは保存不可能な歯を抜いたまさにその日のうちに、歯を抜いた穴を利用してインプラントを埋入する方法です。
主な特徴
- 手術が一度で済む
患者様の身体的な負担が大幅に軽減されます。 - 治療期間の短縮
全体の治療期間を数ヶ月単位で短縮できます。 - 歯がない期間をなくせる
症例によってはインプラントを埋入したその日のうちに仮の歯まで装着することが可能です(即時荷重)。特に前歯など見た目が気になる部分でも、審美性を損なうことなく過ごせます。
もちろん全てのケースで適用できるわけではありませんが、患者様の負担を少しでも減らしたいという想いから当院が力を入れている取り組みの一つです。
全身の健康を考えたインプラント治療

インプラント治療はお口の中だけの問題ではありません。患者様の全身の健康状態にも細心の注意を払う必要があります。
持病をお持ちの方へ
高血圧、糖尿病、骨粗しょう症、心臓病、腎臓病など全身的なご病気をお持ちの場合でも、多くの場合インプラント治療は可能です。
ただし病状によっては特別な配慮が必要となります。当院では必ずかかりつけの医師と密に連携を取り、患者様の全身状態を十分に把握した上で安全を最優先に考えた治療計画を立案します。
ご自身の健康状態についてご不安な点があれば、どんなことでも遠慮なくお話しください。
金属アレルギーがご心配な方へ
インプラントに使用されるチタンは生体親和性が非常に高く、金属アレルギーを起こす可能性が極めて低い金属です。人工関節など他の医療分野でも広く用いられています。
しかしごく稀にチタンに対するアレルギーをお持ちの方もいらっしゃいます。
ご心配な場合は事前にアレルギーテストを行うことも可能ですので、お申し出ください。
徹底した衛生管理

外科手術であるインプラント治療において、術中の感染リスクを最小限に抑えることは当然の責務です。当院では専用の手術室、あるいはそれに準ずるレベルで徹底的に滅菌管理された清潔な環境下で全ての処置を行います。
使用する器具は患者様ごとに完全に滅菌されたものを使用し、使い捨て可能なものは積極的に取り入れています。
患者様の負担軽減への取り組み
インプラント治療は健康保険が適用されない自由診療であり、決して安価な治療ではありません。
だからこそ当院では、費用に関する情報を明確にお伝えすることをお約束します。
治療を開始する前には必ず全ての費用を明記した詳細なお見積もりをご提示し、ご納得いただいた上で治療を進めてまいります。
上部構造(被せ物)の品質へのこだわり
費用を抑えるために安価な材料を使用することも可能ですが、それでは長期的な安定性や審美性に問題が生じる可能性があります。
当院では上部構造として、強度と美しさを兼ね備え変色や劣化が少ない「ジルコニアセラミック」を主にお勧めしています。これは「人工ダイヤモンド」とも呼ばれる非常に優れた素材であり、長期にわたって快適にお使いいただくための当院のこだわりの一つです。
患者様にあわせた支払い方法をご用意

経済的なご負担を少しでも軽減できるよう、デンタルローンもご用意しております。
当院提携のローンでは最大24回まで金利手数料が無料となるプランや、最長120回までの長期分割払いも可能です。
月々のお支払い額を抑えながら質の高い治療を受けていただくことができます。
各種クレジットカードもご利用いただけます。Tポイントも貯まります。
費用対効果は非常に高いです

インプラント治療は、初期費用は他の治療法に比べて高額になるかもしれません。
しかし例えばインプラントが適切なメンテナンスのもとでずっと噛めて、ずっと笑えるなら非常に効果は高いと当院では考えています。
ご自身の歯のように何でも気にせず噛める喜び、隣の健康な歯を守れること、そして長期的な安定性を考えれば決して高い投資ではないと私たちは考えています。
インプラント治療の費用
インプラント治療の費用は歯科医院によって、また使用する材料や術式によって大きく異なります。
インターネットなどで情報を調べると「1本〇〇万円~」といった表記を目にすることが多いと思いますが、一般的には1本あたり25万円から50万円程度が相場と言われています。
費用を抑えるために安価なインプラント体や上部構造(被せ物)を使用することも不可能ではありません。しかし、私たちはその選択をお勧めしておりません。
なぜなら品質の低い材料は、長期的な安定性に欠け、破損や感染といったトラブルの原因となったり、見た目の美しさが早期に損なわれたりする可能性があるからです。
結果として再治療が必要となり、かえって費用と時間がかかってしまうという事態にもなりかねません。
当院の費用設定と品質へのこだわり
当院では長期的に安心して快適にお使いいただけるよう、品質と安全性にこだわりを持っています。
特に最終的な被せ物(上部構造)には「ジルコニアセラミック」という優れた材料を主にご提案しております。

ジルコニアの特徴
ジルコニアは「人工ダイヤモンド」とも呼ばれるほど非常に硬く丈夫な素材でありながら、天然の歯に近い自然な色合いと透明感を再現できます。
変色や劣化が起こりにくく、汚れも付着しにくいため、長期間にわたって美しい状態を保つことができる信頼性の高い材料です。
費用のご案内
当院の基本的な費用は以下の通りです。治療を開始する前には必ず、検査結果に基づいた詳細な治療計画と、全ての費用を明記したお見積もりをご提示いたします。ご不明な点は何でもご質問ください。
具体的な費用(目安)
| 種別 | 料金(税込) | 備考 |
| インプラント(ジルコニアクラウン装着)人工歯根、土台、被せ物(ジルコニア)を含む | ||
| 前歯 | ¥286,000 | 審美性を重視した治療 |
| 臼歯 | ¥264,000 | 咬合力に耐える強度を確保 |
| インプラント(マグネット義歯用) | ¥264,000 | 入れ歯を固定するためのインプラント |
| インプラントブリッジ(ダミー部)インプラントの間の歯がない部分を補う人工歯 | ||
| ジルコニア | ¥66,000 | 1歯あたりの費用 |
| オプション(骨の状態などにより必要な場合) | ||
| ソケットリフト | ¥55,000 | 上顎の骨の高さが足りない場合に行う骨造成 |
| GBR法 | ¥55,000 | 骨の幅や高さが足りない場合に行う骨造成 |
| ガイデッドサージェリー(手術用ガイド作製費)コンピューター支援による精密手術 | ||
| 1~3歯 | ¥44,000 | 少数歯の精密埋入 |
| 4歯以上 | ¥55,000 | 多数歯の精密埋入 |
- 上記は標準的な費用であり、お口の状態によって変動する場合があります。
- 全ての費用について治療開始前に、詳細な見積書をご提示いたします。
丁寧なカウンセリング

インプラント治療は患者様にとって大きな決断です。疑問や不安を全て解消し、心から納得して治療に臨んでいただくために当院ではカウンセリングの時間を何よりも大切にしています。
治療の選択肢、それぞれの特徴、期間、費用、リスクについて専門用語を避け、分かりやすく時間をかけてご説明します。患者様のお話を真摯に伺い、同じ目標に向かって歩むパートナーでありたいと願っています。
インプラントがおすすめの方
当院には歯に関する本当に様々なお悩みをお持ちの患者様が、ご相談にいらっしゃいます。
インプラント治療はその多くのお悩みを、根本から解決できる大きな可能性を秘めています。
「入れ歯が合わない」「ブリッジに不満がある」と感じている方へ

- 「入れ歯が痛くて、食事が苦痛になっている」
- 「入れ歯のバネが見えるのが恥ずかしくて、人前で笑えない」
- 「ブリッジの下に食べ物が詰まって、いつも不快だ」
- 「健康だった隣の歯まで悪くなってしまった」
現在ご使用中の入れ歯やブリッジに対して、機能面、審美面、衛生面でご不満を感じている場合、インプラント治療に切り替えることで、それらの問題が劇的に解消される可能性があります。
お口の状態によっては現在の入れ歯の安定性を高めるために、インプラントを併用するといった治療法(インプラントオーバーデンチャー)もあります。諦める前にぜひ一度、ご相談ください。
「事故や怪我で突然歯を失ってしまった」方へ

スポーツ中の接触や転倒など、不慮の事故によって健康な歯を失ってしまった。特にそれが人目に付きやすい前歯であれば、その精神的な衝撃は計り知れないものでしょう。
インプラント治療は見た目の自然さ、そして噛む機能の両面において、最も天然の歯に近い状態を再現できる治療法です。失われた自信と笑顔を取り戻す上で、大きな力となるはずです。
症例によっては歯を抜いたその日のうちに、インプラントの埋め込みと仮の歯の装着までを完了させ、「歯がない期間」を全く作らない治療(抜歯即時埋入・即時荷重)も可能です。
「歯周病などで多くの歯を失ってしまった」方へ

- 「歯周病がひどく、ほとんどの歯がグラグラだと言われた」
- 「もう総入れ歯にするしかないと諦めている」
重度の歯周病によって多くの歯を一度に失ってしまったり、抜歯が必要になったりした場合でも、決して諦める必要はありません。
残っている歯の状態や、歯周病によって失われてしまった顎の骨の状態をCTなどで精密に検査し、適切な本数のインプラントをバランス良く配置することで、お口全体の噛み合わせを安定させ再構築することが可能です。
たとえ全ての歯を失ってしまった総入れ歯の方であっても、数本のインプラントを土台として利用することで、入れ歯をがっちりと固定し、驚くほど快適に噛めるようにする治療法(インプラントオーバーデンチャー)があります。
「差し歯が何度も取れてしまう」方へ

- 「治療したはずの差し歯が、すぐに取れてきてしまう」
- 「歯の根っこが割れてしまい、もう差し歯はできないと言われた」
差し歯の土台となっているご自身の歯の根が、虫歯になったり割れてしまったりして、保存が不可能になった場合、これまでは抜歯してブリッジか入れ歯にするしか方法がありませんでした。
しかし、インプラント治療であれば失われた歯の根の代わりに、人工の歯根を埋め込むことで、再びその場所にしっかりと固定された美しい歯を取り戻すことができます。隣の歯を削る必要もありません。
「歯がボロボロでどこから手をつけていいか分からない」方へ

長年歯科治療から遠ざかってしまい、虫歯や歯周病が進行し、お口の中全体が深刻な状態になってしまっている。
「もう自分の歯でまともに噛むことはできないのではないか」と深く悩んでいらっしゃる方も、いるかもしれません。
そのような場合でもインプラント治療を、他の治療法(矯正治療や歯周病治療など)と組み合わせることで、お口全体の機能と見た目を劇的に改善できる可能性があります。
当院では開院当初からインプラント治療に力を入れ、様々な難症例にも対応してまいりました。
諦めずにまずは、現状のお悩みをお聞かせください。
インプラントは「第二の永久歯」

インプラント治療とは歯が抜けてしまった部分の顎の骨に、チタンという身体に非常に馴染みやすい金属で作られた人工の歯根(インプラント体)を外科的に埋め込み、その上にセラミックなどで作られた自然な見た目の人工の歯(上部構造)を装着する治療法です。
治療の仕組み
骨と結合する力
インプラント治療が他の治療法と一線を画す、最も画期的な点は、顎の骨に直接歯の「根っこ」の代わりとなる強固な土台を築くことにあります。
インプラントの材料であるチタンには人間の骨と直接強く結合する、「オッセオインテグレーション」と呼ばれる驚くべき性質が備わっています。
この性質を利用することで、埋め込まれたインプラント体は時間と共に、顎の骨と一体化し、まるでご自身の本当の歯の根が再び生えてきたかのような、非常に安定した状態になるのです。
このしっかりと骨に固定された土台の上に、歯の役割を果たす部分(上部構造)を装着することで、失われた歯の噛む機能と見た目を根本から回復させることが可能になります。
「第二の永久歯」とも呼ばれる所以です。
なぜインプラントが選ばれるのか
他の治療法との比較
歯を失った場合の治療法は、インプラントだけではありません。従来から「入れ歯(義歯)」や「ブリッジ」といった優れた治療法も存在します。しかし、インプラントにはこれらの治療法では得ることのできない、いくつかの際立った特徴があります。
それぞれの治療法を比較し、ご自身にとってどの選択が最も望ましいかを考える際の参考にしてください。
| 比較項目 | インプラント![]() |
ブリッジ![]() |
入れ歯(部分床義歯)![]() |
| 噛む力 | 天然歯とほぼ同じ (◎) | 天然歯の約60% (○) | 天然歯の約20~30% (△) |
| 見た目の自然さ | 極めて自然 (◎) | 比較的自然 (○) | 留め具が見えることがある (△) |
| 周囲の歯への影響 | 影響なし(自立)(◎) | 両隣の健康な歯を削る必要がある (×) | 留め具をかける歯に負担がかかる (△) |
| 顎の骨への影響 | 骨が痩せるのを防ぐ (◎) | 歯がない部分の骨が痩せる (△) | 歯がない部分の骨が痩せる (△) |
| 装着感・違和感 | ほとんどない (◎) | ほとんどない (◎) | 異物感を感じやすい (△) |
| 日常のお手入れ | 天然歯と同様 (◎) | 連結部の清掃に工夫が必要 (○) | 毎日の着脱・洗浄が必要 (△) |
| 治療期間 | 長め (△) | 短め (◎) | 短め (◎) |
| 外科手術 | 必要 (△) | 不要 (◎) | 不要 (◎) |
| 保険適用 | 適用外 (×) | 一部適用あり (○) | 適用あり (◎) |
ブリッジとの違い
ブリッジは失った歯の両隣にある健康な歯を削り、それを支えとして橋をかけるように、連結した人工歯を被せる固定式の治療法です。比較的短期間で治療が完了し、安定感もあります。
しかし、最大の欠点は失った歯を補うために、何の罪もない隣の健康な歯を大きく削らなければならないという点です。
歯は一度削ると、その強度が低下し寿命が短くなるという、避けられない宿命を負っています。
ブリッジは一本の歯のために、二本の健康な歯の将来を犠牲にしてしまう可能性があるのです。
インプラントは失った部分だけで治療が完結するため、周囲の大切な歯を一切傷つけることがありません。
入れ歯との違い
入れ歯は取り外しが可能な装置で、残っている歯に金属のバネなどをかけて固定します。
歯を削る量は最小限で済み、比較的安価に作製できる場合もあります。
しかし、噛む力が弱く硬いものが食べにくい、食事の際にずれたり外れたりして痛みを感じるといった、機能面での不満を抱える方が少なくありません。
また、バネをかけている歯には常に、前後左右に揺さぶるような力がかかり続け、その歯がいずれぐらついてきたり、虫歯になったりする原因にもなります。
インプラントは顎の骨に直接しっかりと固定されているため、ずれたり外れたりする心配がありません。
ご自身の歯とほとんど変わらない感覚で、リンゴやおせんべいのような歯ごたえのある食べ物も、力強く美味しく楽しむことができるようになります。
治療の開始から完了、そしてメンテナンスまでの流れ

インプラント治療は計画からメンテナンスまで、一貫した管理が重要です。
STEP① カウンセリング
まず、患者様のお悩み、ご希望、そしてインプラント治療に対する疑問や不安などを、時間をかけてじっくりと伺います。
インプラント治療の概要、他の治療法との比較、治療の流れ、期間、費用、そして考えられるリスクなどについて、専門用語を避け分かりやすく丁寧にご説明します。全ての点にご納得いただくまで、決して治療を先に進めることはありません。
STEP② 精密検査と安全な治療計画の立案
お口の中の状態を正確に把握するため、歯科用CTの撮影、口腔内スキャナーによる歯型の採取、レントゲン撮影、お口の中の写真撮影、歯周病検査など、必要なあらゆる精密検査を行います。
同時に高血圧や糖尿病といった、全身の健康状態についても詳しくお伺いします。
これらの全ての情報を統合し、患者様一人ひとりにとって最も安全で確実な、オーダーメイドの治療計画をコンピューターシミュレーションなども活用しながら立案します。
STEP③ 外科手術
手術は完全に滅菌された専用の手術室、あるいはそれに準ずる清潔な環境下で行います。
局所麻酔を十分に行い、痛みがないことを確実に確認した上で、治療計画に基づいてインプラントの埋め込み手術を行います。
前述のガイデッドサージェリーなどを活用し、できる限り短い時間で、そして身体への負担が少なくなるよう、細心の注意を払って処置を進めます。
STEP④ 骨との結合を待つ治癒期間
埋め込んだインプラントが顎の骨としっかりと結合する(オッセオインテグレーション)まで、数ヶ月間の治癒期間を置きます。
この期間はインプラントに過度な力がかからないように、安静に保つことが重要です。必要に応じて仮の歯や入れ歯を、調整して使用していただきます。
STEP⑤ 美しさと機能を追求した上部構造の製作・装着
インプラントが骨と完全に結合したことを、レントゲンなどで確認した後、最終的な人工の歯(上部構造)を作製するための型取りを行います。
当院では上部構造の材料として、天然の歯のような自然な色合いと透明感を再現でき、かつ十分な強度を持つ「ジルコニアセラミック」を主にお勧めしています。
ジルコニアは「人工ダイヤモンド」とも呼ばれる非常に硬く丈夫な素材で、変色や劣化が起こりにくく、長期間にわたって美しい状態を保つことができます。
周りの歯の色や形と完全に調和した、オーダーメイドの歯を精密に作製し装着します。
STEP⑥ 輝きを永続させるための定期メンテナンス
インプラント治療は人工の歯が入ったら、それで終わりではありません。
その素晴らしい状態をできるだけ長く快適に維持していくためには、治療後の定期的なメンテナンスが何よりも重要です。
インプラントのメンテナンス
インプラント自体はチタンでできているため、虫歯になることはありません。しかし、インプラントの周りの歯ぐきはご自身の天然の歯の周りの歯ぐきと同様に、歯周病と同じような炎症を起こすことがあります。これを「インプラント周囲炎」と呼びます。
インプラント周囲炎は自覚症状がないまま静かに進行し、気づいた時にはインプラントを支える顎の骨が大きく失われ、最悪の場合インプラントが抜け落ちてしまうという、深刻な事態を招きます。
このインプラント周囲炎を予防し早期に発見するためには、ご家庭での丁寧な歯磨き(セルフケア)と、歯科医院での定期的な専門的なクリーニング(プロフェッショナルケア)が、両輪となって不可欠なのです。
当院では通常、3〜6ヶ月に一度のペースでご来院いただき、以下の内容のメンテナンスを行っています。

- インプラントの状態のチェック(ぐらつき、ネジの緩みなど)
- 周囲の歯ぐきの状態のチェック(腫れ、出血、ポケットの深さなど)
- 噛み合わせのチェックと調整
- レントゲンによる骨の状態の確認(必要に応じて)
- インプラント周囲の専門的なクリーニング
- ご家庭での歯磨き方法の再確認と指導
この地道な定期メンテナンスを継続していただくこと。
それこそがせっかく手に入れたインプラントという「第二の永久歯」を、「一生もの」の財産とするための、最も確実な方法なのです。
インプラント治療に関する様々な疑問にお答えします

インプラント治療を検討されるにあたり、多くの疑問や不安がおありのことと思います。
ここではよくいただくご質問について、お答えします。
ご安心ください。術後、麻酔が切れた後に多少の痛みや腫れが出ることがありますが、通常はお渡しする鎮痛剤で十分にコントロールできる程度です。
ガイデッドサージェリーを用いたフラップレス手術などでは、痛みや腫れがさらに少なくなる傾向があります。
80代の方でもインプラント治療を受けていらっしゃいます。
ただし、重度の全身疾患(コントロールされていない重度の糖尿病や心臓病、血液疾患など)をお持ちの方や、顎の骨の量が極端に少ない方、妊娠中の方などは、インプラント治療が適さない場合があります。
また、喫煙はインプラントの成功率を低下させる大きなリスク因子となります。
まずは無料相談にて、ご自身の状態について詳しくお聞かせください。
精密検査の上で総合的に、治療の可否を判断いたします。高血圧や骨粗しょう症、腎臓病などの慢性疾患をお持ちの場合でも、かかりつけの医師と連携を取りながら、安全に配慮して治療を行うことが可能な場合が多いです。
一般的な目安としてはインプラントの埋入から、最終的な歯が入るまで、下顎で3〜6ヶ月、上顎で6〜10ヶ月程度です。カウンセリングの際に個別のケースに応じた、おおよその期間をご説明します。
費用は埋め込むインプラントの本数、使用する上部構造(被せ物)の種類、骨を増やすなどの付帯的な手術の有無などによって変動します。
当院の基本的な費用は以下の通りです。(全て税込)
インプラント(ジルコニアセラミッククラウン装着)
・前歯:286,000円
・臼歯:264,000円
オプション(必要な場合)
・ソケットリフト(骨造成):55,000円
・GBR法(骨造成):55,000円
・ガイデッドサージェリー:44,000円~55,000円
治療を開始する前には必ず、全ての費用を明記した詳細なお見積もりをご提示し、ご納得いただいた上で進めてまいります。
また、経済的なご負担を少しでも軽減できるよう、デンタルローンもご用意しております。
当院提携のデンタルローンでは最大24回まで、金利手数料が無料となるプランや、最長120回までの長期分割払いも可能です。
月々のお支払い額を抑えながら、質の高い治療を受けていただくことができます。
さらに、インプラント治療費は医療費控除の対象となります。
確定申告を行うことで所得に応じて、税金の一部が還付されますので、領収書は大切に保管してください。
これらを適切に行っていただくことを前提とすれば、10年、20年、あるいはそれ以上に良好な状態で機能し続けることが、多くの研究で報告されています。
しかし、「一生もの」と無条件に保証できるものではありません。ご自身の歯と同様に、あるいはそれ以上に大切にケアしていくことが、長持ちさせるための秘訣です。
「もう一度自分の歯で、思いっきり噛みたい」

その願いを諦めないでください。
インプラント治療に関する無料相談を、随時受け付けております。
どうぞお気軽に、お問い合わせください。
097-582-2200

